国道220号線からローソン日南春日町店のある交差点を堀川橋(乙姫橋)方面に南下し、徒歩3分ほどで歴史を感じる佇まいの老舗和菓子屋『井上松味堂』さんが見えてきます。
お店の前に数台停めれる駐車場があります
井上松味堂さんは、太平洋戦争前から営業をしており80年以上、日南市民に愛され、市民の胃袋と心を満たしてきました。
現在も、当時の製法をそのままに一つひとつ丁寧に皮から餡まで全て手作りされた和菓子が並んでいます。
料金もお手頃で食べやすいサイズの和菓子ばかりです
戦時中は、油津港の近くに疎開し、羊羹工場を営んで兵士の英気を養っていました。また、地元の方に譲ってもらった砂糖を使って芋もちを作っていたと3代目の女将さんに教えていただきました。
古くから日南市民の胃袋を支え、愛されたお店です
井上松味堂さんは、和菓子の命とも言える餡の作り方にこだわりがあります。小豆の皮を一つひとつ剥いて、皮むき豆で餡を作成しています。
そのため、この様にグレーに近い色の餡が特徴です。
皮を剥くことで、皮の雑味がなくなり、あっさりとした豆本来の味が十分に楽しめる餡になります。非常に手間がかかる作業のため現代では、この様な製法で餡を作っている和菓子店は少なくなっています。
手土産用と自分用に購入させていただきました。食べやすいサイズになっているので様々な種類の和菓子を手土産に持っていくと喜ばれます。
1番のおすすめは、こちらの「羽二重餅」だと勧められました。
滑らかな口触りの薄皮の中に皮むき餡がドッシリ。80年前からたくさんの人々が私と同じ様に「美味しい」と舌つづみを打って笑顔になっていたことでしょう。
こちらは、栗饅頭です。中にぎっしりの栗が丸々1個入っています。
昔ながらの伝統の味を美味しくいただきました。
80年以上も製法を守り続け地元の方の腹を満たし、笑顔にしてきた『井上松味堂』さん。
時代は変わり、慌ただしい毎日の中で昔ながらの「ひと手間」をゆっくり味わってみてはいかがですか?
和菓子です